メディカルリンク症例集

CASE.1

愛知県 名古屋第一赤十字病院 循環器内科

患者さんの「やる気」を支えるツールとして有効
将来的には診療科・病診連携への活用も

すでに当院では、10名以上の患者さんにMedical LINKを利用していただいていますが、操作性もよく、たいへん好評です。患者さんと一緒に治療経過や日々の変動を見ながら、治療や生活の注意点を指導することで、患者さんも治療の具体的なイメージをもつことができ、治療に参加するやる気を生み出しているようです。また、こうした患者さんは塩分制限や体重管理などについても意識が高まりますから、Medical LINKは自己管理の第一歩としてよいツールであると思います。当院では循環器内科のみならず、腎臓内科においてもMedical LINKを導入予定です。最近では当地域の開業医でも導入が進んでいますので、将来的には病診連携のツールの1つとして活用することも考えています。

名古屋第一赤十字病院
循環器内科
神谷 春雄先生

BERORE

  • 「治療は先生におまかせ」という患者さんに、家庭血圧モニタリングの重要性を実感してもらうのが難しい。
  • 血圧が高いときなど、患者さんが正確な値を正直に報告してくれない。
  • 薬を変更したときなどに、効果や副作用のモニタリングのため家庭血圧をこまめに観察したいが、頻回の測定と記録の手間を患者さんにお願いしにくい。

AFTER

  • 結果がグラフで示されるので、患者さんも効果を実感しやすく、治療参加のやる気につながっている。
  • 生の家庭血圧値が得られ、頻回の測定を依頼しやすくなったことで、患者さんの日常生活のリズムを的確に把握でき、適切な治療を行いやすくなった。
  • 今後は、季節変動などの長期的なデータの活用や診療科・病診連携においてデータの共有を図っていきたい。

小野和政さん(仮名)68歳、男性。

3剤併用の高血圧治療を実施中。
元教員でたいへん真面目な性格。現在、2か月に1回通院中。

前回までと今回の診療までの平均値を比較することで、治療効果や患者さんの努力が目に見える。

突出した値を見つけたときは、患者さんに理由を聞くとともに、適切なアドバイスを伝えることができる。特に高齢者では低血圧のモニタリングが重要。長期的な観察で季節に応じた治療薬の調節が可能に。

DOCTOR’S COMMENT

小野さんは長年にわたり当院で診察している患者さんで、お仕事を退職されたのをきっかけに、今まで以上に健康管理に気を配るようになられたようです。そこで患者さんの血圧測定の手間を軽減し、よりきめ細やかな治療を実現することを目的にMedical LINKを導入しました。導入後、小野さんからは「グラフで示してもらえるので、とてもわかりやすくなりました」との声をいただき、家庭血圧が高い日には無理をしないなど、自己管理に前向きに取り組んでいらっしゃいます。治療のうえでは、高齢者で注意が必要な副作用である低血圧を継時的に把握することができ、降圧薬の調整など、きめ細やかな治療につながっています。