メディカルリンク症例集

CASE.3

福岡県 遠賀中間医師会 おんが病院 循環器内科

オーダーメイド化が進む高血圧治療において
継続的なモニタリングや多面的な解析は不可欠

当院では健康診断で高血圧を指摘されたものの、臓器障害などを認めない患者さんに対しては本態性高血圧と白衣高血圧を判別するためにMedical LINKを貸出しています。従来のように血圧手帳を配って測定を促すよりも確実に診断することができるので、とても有用です。Medical LINKでは家庭血圧の平均値や推移がグラフ化され、一目で把握できますので、患者さんと医師とで共通認識をもつことが容易になりました。また、治療中は次の診察日までに家庭血圧の変化を何度か確認し、次に行う検査や治療の内容などを計画しておきます。患者さんがドアを開けた段階でその方の状態がすでに頭に入っていますので、患者さんとのコミュニケーションもスムーズで、信頼関係もより強くなりましたし、患者さんの検査や治療の変更の受け入れも非常によくなったと感じています。

遠賀中間医師会 おんが病院
循環器内科
吉田 哲郎先生

BEFORE

  • 健康診断で高血圧を指摘されたとしても、それが本態性高血圧なのか、白衣高血圧なのかを判別するための材料がない。
  • 血圧手帳にある測定値に対し、患者さんは「下がった」、医師は「まだ高い」と感じるように、数値に対しての感覚にギャップがある。
  • 次の診察日までの家庭血圧の変化を知ることができないため、治療効果が不十分な場合などに対策が後手に回りがち。

AFTER

  • 健康診断で高血圧を指摘された患者さんにMedical LINKを使用してもらうことで、白衣高血圧を除外することができる。
  • 測定結果の平均値がグラフとなって画面に表示されるため、血圧値に対する患者さんと医師とのギャップが埋まった。
  • 特に治療開始した際や治療薬を変更したときなど、次の診療日までの間に効果や副作用を確認し、必要に応じて早期の受診を促すことができる。

田代正明さん(仮名)74歳、男性。

脳梗塞を発症して入院。退院後に高血圧治療を再開。

血圧の推移や平均値がグラフで表示されるので、患者さんと医師が血圧に対して同じ認識をもつことができる。降圧薬の処方直後の降圧の程度を確認。効果が不十分の場合には早期の受診を促すことができる。一目で患者さんの状態を把握することができるので、これまで以上に余裕をもって診察を行える。

DOCTOR’S COMMENT

田代さんは今年2月に脳梗塞を発症して入院され、その後、高血圧治療を再開した患者さんです。脳梗塞を起こす前から高血圧治療を行っていたこともあり、家庭血圧に対する理解はありましたが、リスクが高い患者さんでしたので、Medical LINKを用いたきめ細やかな観察を行うこととしました。退院後は朝晩ともに血圧の高い状態が続いており、降圧薬(アジルサルタン)を処方しました。Medical LINKで処方から2週間後の診察を待たずに血圧が十分に低下していることを確認できたのは大きな安心材料になりました。現在の高血圧治療ガイドラインでは患者さんのリスクや状態に合わせた、いわば「オーダーメイド」の治療が求められています。そうしたきめ細やかな治療には、継続的な家庭血圧の測定と、データを的確に解析し、活用する仕組みは欠かせません。Medical LINKはそうした治療に貢献するツールであると考えています。