メディカルリンク症例集

CASE.5

京都府 京都府立医科大学附属病院 内分泌・糖尿病・代謝内科

患者さんの生活リズム改善をサポートするツール
限られた診療時間での患者指導にも有用

糖尿病の治療では、まず患者さんの生活リズムを正すことが重要で、朝と夜の決まった時間に家庭血圧を測定してもらうことは、そのリズムを組み立てるうえでとても有用だと思います。Medical LINKを使うことで、糖尿病患者さんに負担少なく測定の習慣をつけてもらえますし、データから患者さんの生活の乱れに気付くことができました。また、Medical LINKを使用することで、限られた診療時間において、測定データを確認する1~2分の短い時間で、多くの情報を得られることが出来て、説得力のあるたくさんの情報を患者さんに伝えることができるようになりました。加えて、過降圧のチェックも的確にできるようになりました。今後は、よりよい降圧治療を行っていくためにも、血圧値の散布図など血圧変動の解析ツールが増えることを期待しています。

京都府立医科大学附属病院
内分泌・糖尿病・代謝内科
福井 道明先生(右)、牛込 恵美先生(左)

BEFORE

  • 家庭血圧の測定値が必ずしも信頼出来なかった。
  • 短い診療時間のなかで、患者さんの生活リズムを正確に把握することが難しい。
  • 従来の機器ではデータの読み込み・解析に手間がかかったため、患者さんへのフィードバックに時間がかかっていた。

AFTER

  • 信頼できる家庭血圧値を得られる。
  • 家庭血圧を測定した時間などから、その患者さんの真の生活リズムを推測できるようになった。また、患者さん自身に規則正しい生活を送ろうという意識が高まった。
  • 家庭血圧の測定データがあらかじめサーバに保存されているので、患者さんが受診された際に、最新の血圧データを参考に指導することができる。

中村靖さん(仮名)45歳、男性。

2型糖尿病、高血圧、脂質異常症などがあり、
血糖コントロール不良。

起床後と就寝前の測定を指導し、家庭血圧はそれほど高くないように見えたが、測定時間にかなりのばらつき(生活リズムの乱れ)が認められた。伺っていた生活リズムとは、異なる実態が分かった。記録された測定時間から、患者さんの真の生活リズムを把握する手がかりとなる。

吉田美代子さん(仮名)75歳、女性。

2型糖尿病、高血圧で治療中。
外来時血圧は100/55mmHg程度。

仮面高血圧を発見し、適切な治療を開始することができる。治療に伴う血圧の推移を確認しやすく、患者さんも理解しやすい。

DOCTOR’S COMMENT

中村さんはMedical LINKを使って朝夜での測定を始めた所、測定時間に大きなばらつきがあり、生活リズムが非常に乱れていることが分かりました。その点を患者さんに指導し、その後もMedical LINKによるモニタリングを続けた所、少しずつ測定時間も安定し生活リズムが改善されつつあります。今後、HbA1cなどにもよい影響があることを期待しています。吉田さんはMedical LINKによって仮面高血圧を発見できた症例です。当院ではこれまでにMedical LINKを導入した33例中8例で仮面高血圧が判明しており、それぞれ適切な治療につなげることができました。また、患者さんには治療経過を、分析画面を印刷した紙で説明していますが、治療推移が患者さんにも理解しやすく、好評です。