メディカルリンク症例集

CASE.6

広島県 小園内科・循環器科

平均値やグラフから患者さんの血圧への理解が
深まるとともに、治療への納得感が向上

当院では従来より家庭血圧の指導を行っていますが、患者さんは個々の突出した値にこだわりすぎる傾向がありました。Medical LINKを導入し、自動的に算出される平均値やグラフを使って患者さんに説明することで「血圧は変動するもの」という理解が深まったように思います。また家庭血圧のデータという根拠をわかりやすく示しながら処方変更ができるようになったことで、患者さんの治療への理解も得やすくなりました。Medical LINKの導入にあたっては、患者さんから「監視されている気がする」という声が上がるのを心配していたのですが、そういった事例は今まで1件もなく、むしろ「先生にしっかり診てもらっている」という安心感につながっているようです。最近高血圧の専門医の間で、血圧の変動性が心血管イベントのリスクとなることがトピックスになっています。血圧手帳では読み切れないSD等をわかりやすく表示されるなど、臨床で使いやすいツールとなることを期待しています。

小園内科・循環器科
小園 亮次先生

BEFORE

  • 患者さんは1回ごとの測定結果に一喜一憂しがちで、個々の数字に神経質になることがある。
  • 血圧の変動性は血圧手帳に記載された数値を判続するだけでは、把握することは難しい。
  • 受診間隔の長い患者さんでは、受診までの間の様子についての情報が乏しい。

AFTER

  • 自動的に算出された平均値やグラフに基づいて指導できるため、患者さんも各測定値にこだわることが少なくなった。
  • 血圧変動のSD値が自動的に計算されるため、リスクの高い血圧変動の大きい患者さんを見つけやすくなった。
  • 患者さんの負担が少ないかたちで、家庭血圧の情報を常に共有できるようになり、受診間隔の長い患者さんでも状況を把握しやすくなった。

川上弥生さん(仮名)60代、女性。

体のだるさを訴えて来院。血圧が高くなってきたことを気にしているが、診察時の収縮期血圧は100mmHg程度。軽度動脈硬化所見あり。

家庭血圧測定により仮面高血圧である事が判明 アムロジピン処方(朝の血圧に比べ、就寝前の血圧が高い特徴がある。)薬剤の効果により朝晩共に降圧目標値に達したものの朝の血圧に比べ、夜の血圧が高い傾向にある。

DOCTOR’S COMMENT

川上さんはからだのだるさを感じて当院を受診されました。血圧はご自宅などでたまに測定されていたようで、徐々に高くなって来ていたのがだるさの原因ではないかと考えているようでした。しかし、当院を受診した際の診察時血圧は収縮期血圧が100mmHgとむしろ低値でしたので、正確な家庭血圧をつかむためにMedical LINKを使い始めました。当初の2週間の測定で、家庭での血圧測定において、収縮期血圧が150mmHgであり、外来血圧が低く計測される典型的な仮面高血圧の傾向が窺われたため、晩にアムロジピンの処方を始めました。その結果、朝の血圧は高血圧目標値に達したものの、就寝前血圧が朝の血圧よりも高値を示したため、飲むタイミングを夜から朝に変更したところ、朝晩共に降圧目標値に達しました。患者さんの主訴(だるさ)も改善しているようです。血圧のトレンドを視覚的に伝えることができ、患者さん自身治療効果を実感出来ている様子です。ただし、夜の血圧はまだ高めですので、今後、処方内容の変更や服薬のタイミングについて調整を行っていく予定です。