メディカルリンク症例集

CASE.7

福島県 福島県厚生農業協同組合連合会 高田厚生病院 内科

緻密な血圧コントロールの実現には不可欠
膨大な家庭血圧データも広く活用できるように

当院では、従来から家庭血圧の測定値を血圧手帳で管理していましたが、その数値の解析・活用にはデータ化作業が必要で大変手間がかかります。また、診察中に家庭血圧を参考にしようにも限界があり、すべてのデータを活用するのが難しいという問題点もありました。Medical LINKを導入することで、これらの煩わしさから解放された結果、医師に余裕が生まれたり、さまざまなデータ解析が可能になったりすることで、より緻密な血圧コントロールも可能になると思います。また、当地域では住民の健康管理のために、Medical LINKを用いた取り組み(あいづじげん健康ポイント倶楽部)も始まりました。本システムは高血圧患者のみならず、地域住民の健康管理にも大きく貢献しうるものだと考えています。

福島県立医科大学
肝臓高血圧・糖尿病
内分泌代謝内科学講座
谷田部 淳一先生

BEFORE

  • 腎疾患などの合併症のある患者さんでは緻密な血圧コントロールが必要だが、血圧手帳の数字からはその様子を把握しにくい。
  • 家庭血圧の測定・記録に加えて、平均値の算出を患者さんにお願いするのは負担が大きい。
  • 血圧手帳の膨大な量の数値をデータ化するには時間と費用がかかるうえ、入力ミスなどの懸念がある。

AFTER

  • 血圧手帳では把握の難しかった10mmHg未満の変化を確認しながら治療を進めることができるようになった。
  • 患者さんの負担を増やすことなく、家庭血圧の値を自動的にデータ化でき、さまざまな解析が可能となった。

中野佳子さん(仮名)81歳、女性。

糖尿病を合併、几帳面な性格。

手書きの家庭血圧の数値からはわからない血圧の微妙な変化を平均値で把握できる。季節変動の有無など、データをより有効に活用できる。

DOCTOR’S COMMENT

中野さんは高齢ながらも几帳面な性格で、家庭血圧も欠かさず測定されていましたが、短い診療時間内でその結果を詳細に分析することは難しいという問題がありました。Medical LINKを導入することで手間なく平均値に基づいた評価が可能になるとともに、季節変動など長期的なデータの解析も診察に役立てることができるようになりました。小さな変化を見逃さない、きめ細やかな治療につながっていると感じています。

Medical LINKを使った地域における健康管理事業 あいづじげん健康ポイント倶楽部

2013年7月から会津美里町で始まる「あいづじげん健康ポイント倶楽部」は、谷田部先生の発案のもと、町や町商工会とともに行われるMedical LINKを活用した健康管理事業。毎日の血圧測定を通じて町民の自主的な健康管理を促すことが主な目的です。Medical LINKを使って血圧測定をすると商品券に交換できるポイントが付与されるなど、自己健康管理の継続を動機付けする工夫がなされています。血圧測定のみならず、健康関連の講演会といったイベントへの参加などによってもポイントがたまる総合的な取り組みになる予定です。疫学研究などの基礎データとしての活用も見込んでいます。