メディカルリンク症例集

CASE.8

大阪府 ふくだ内科クリニック

血圧の日内・日差変動が明らかになることで
患者指導や薬物治療のポイントがより明確に

当院では患者さん全員に家庭血圧測定を指導しています。しかし、血圧手帳の数値から家庭血圧の特徴を把握することは、医師にとって負担が大きく、患者さんにとっても理解が難しいという問題がありました。Medical LINKを導入することで、血圧の長期的なトレンドや日差・日内変動を把握することが容易になり、それに基づいた降圧薬の調整や患者指導が行えるようになりました。診察時に血圧の推移グラフなどを使うことで、患者さんも自身の血圧の状態を理解しやすくなったようです。今後は、体重計や歩数計、毎日の食事の写真など、患者さんの生活全般を記録できるような仕組みになれば、より活用の幅が広がっていくのではないかと考えています。

ふくだ内科クリニック
福田 正博先生

BEFORE

  • 家庭血圧の値の変動の大きい患者さんなどでは、血圧手帳から治療効果を読み取るのが難しい。
  • 循環器専門医を受診する患者さんは治療への期待が高いが、初診で食事や減量の指導を行うだけでは満足度が高まらない。
  • 患者さんのなかには「140~150mmHgなら大丈夫だろう」と治療目標に対して、今の血圧値を甘く見てしまう人もいる。

AFTER

  • 家庭血圧の平均値や長期的な変動のグラフを使って、治療効果を一目で詳しく確認できるようになった。
  • 初診の短い診療時間のなかで、「今の血圧の状態を知る」という新たな指導とスムーズな家庭血圧導入が行え、治療へのモチベーションを上げることができる。
  • 結果を印刷したものを使って患者さんに説明することで、治療目標値までの距離を視覚的に理解してもらうことができる。

山本伸二さん(仮名)50代、男性。

工務店勤務で勤務シフトが不規則。
糖尿病に高血圧を合併し、降圧薬を服用中。

曜日別・時間帯別に解析することで、血圧手帳ではわかりにくかった、血圧の特徴を的確につかみ、降圧薬の調整や患者指導につなげることができる。

青山泰三さん(仮名)50代、男性。

糖尿病に高血圧を合併し、降圧薬を服用中。
やや神経質な性格で血圧値が気になる様子。

個々の値の高低ではなく、一定期間の血圧値のトレンドを見ることで治療効果を確認できる。日中帯の過度な降圧やモーニングサージの有無など、降圧薬の調整に欠かせない情報が得られる。

DOCTOR’S COMMENT

山本さんは勤務時間帯が不規則な仕事をされていることもあり、血圧の状態を把握するためにMedical LINKを導入しました。曜日別や時間帯別の血圧の変動を確認すると、不規則な生活が血圧にも影響していることがわかりましたので、このデータを患者さんにお見せしながら、ライフスタイルの改善など指導を行うことができました。一方、青山さんはやや神経質なところのある患者さんで、高い血圧値を心配したり、ふらつきを感じたりと、個々の血圧値に振り回されているところがあったため、Medical LINKを使用し一定期間の血圧の変動を把握することにしました。患者さんには、個々の値ではなく、トレンドとして効果が現れていることを視覚的に理解してもらうことができ、治療への理解が深まったと感じています。